ニーハオ、ニホンコンです。
暑い、暑い。
定期的に通っている温灸にて、いつもするように施術前にベロを見せたところ、
「胃に熱がこもってますね」と言われ。
おお!これが香港でよく言われる「熱気」と書いて「イッヘイ」かあ!
と、妙に感心してしまったニホンコン。
気温や湿度が高くて体内にこもる熱のことも指すようだけど、
「胃」と言われるとイッヘイな食べ物を取り込みすぎということになる。
とりあえずその日の施術では胃の熱を取ってもらい、あとは食生活、
生活習慣に気をつけるといったところであるが、中華の食文化を
改めて思い起こしてみるキッカケとなった。
中華圏の人たちは本当に食に対して貪欲である一方、医食同源の
考え方が小さい頃から根付いている。私の友人に限った話であるが
日本人と違う食文化はちょこまかある。
●ビールは勿論常温(覚悟を決めて飲めばそこそこ美味しく飲める)
●家ではお白湯かお茶、牛乳も冷たいまま飲まず、絶対あっためる。
●お茶は持ち歩く
(昔はマイボトル代わりにネスカフェのビンにマイお茶を入れていた)
●コーヒーは割と敬遠気味
●生野菜は食べない(水事情もあるのでしょうが)
●香港では夜必ず「(薬膳の)スープを飲む」それがオカンの味だとか。
中国人の友人は、日本に来て、「冬でもレストランで氷水が出る!」と
たいそう驚かれたことに驚いたけれど、このような中国の食習慣を思うと
当然っちゃ当然かもしれない。
ま、言うなれば「中国の人は中華を食べ、中華の飲みものを飲む」
という、しごく単純な話なのかもしれない。ケーキやアイスなどは
勿論お店もあるし、食べないこともないけれど、多分昔の日本同様、
「特別な時」程度に口にするんだろうと思う。
実際中国人のお宅でケーキだのアイスだのが出た覚えはないし、
甘いものといえば、ドライフルーツとか、季節の果物てのが一般的な
「お茶受け」みたいな感じだったような。
そういえば、以前台湾人の同僚に「イッヘイに効く薬」を貰ったことを
思い出して家でゴソゴソしてみると出て来る出て来る、中華薬。
上から「ビタミンC」、真ん中がノドイタ用の「スイカのトローチ」、一番下が
その「イッヘイに効く薬」だとか。
ビタミンCは薬局で「そのまま舌の上で溶かせ」みたいなことを聞いた筈なのだが、
もうバリウム飲む前の炭酸トローチみたいなバブルバブルで口の中で
1分と持たない。よくよく説明書きを読むと「水かお白湯に溶かして・・」って、
おい!!
そこで水に溶かして飲んでみたものの、まずいファンタというか、
子供のカゼ薬以下のオレンジ水でした。トホホ。
「スイカトローチ」はニホンコンが北京在住中にノドが痛くなると気に入って
舐めていたトローチ。昨年の北京旅で再会し、感動して買ったものの、
美味しいのど飴が沢山ある日本で、封を開ける気になれないのが残念。
最後の「イッヘイを取り除く薬」はなんだか胃腸薬みたいな粉状の薬で、
台湾人の同僚からは「高いんだからね!大事に飲んでね!」と仰々しく渡され、
本人も1日1包、必ず飲むと目の前で飲んでいたが、イッヘイの概念すら
おぼろげなニホンコンに、現実的に「胃の熱が」と言われていようとも
これを飲む勇気は持ち合わせていない。
ま、薬を飲む以前に、体調管理、体の声を聞こうと努めている現在。
特に通っている助産院では食、生活習慣含め、このテの思想に
接触する機会が多く、改めて己の体を見つめ直すよい時間。
「東洋医学・医食同源」のキーワードは非常に興味深く、産後にでも
中国語と併せて少し勉強してみようかなとも思っているところです。
7月23日 日本/香港
(北京の薬局にて。症状を伝えると薬を選んでくれるのだが、必ず
「中華?西洋?」と東洋医学、つまり漢方か西洋医学のものか尋ねられる)