ニーハオ、ニホンコンです。
もう10月。「こっから一気に加速して年末になる」と家では涼しい顔して
言ってるくせに、そんな飛ぶように終われない事情が、あったり。
「今年の目標達成まで、あと2ヶ月だよ」
アルジの一言でハタと気づいたのだが、どうやらニホンコン、年初に
「今年は車の運転ができるようになること!」と意気込んでいたらしい。
ちぇ、面倒なことを思い出されてしまったよ。と影で舌打ちするのも、
正月気分で盛り上がった(勝手に話題を振って盛り上げたのはニの字)
「目標大会」で、「体を柔らかくすること」と謙虚な目標を立てながらも、
自前のコツコツさで自前ヨガを欠かさず行い、確実に目標達成に
近づいている張本人から言われるというのは、心穏やかではない。
「違うよ目標大会なんてのは正月の羽子板みたいなもんで、別に
やりたくもないけどその場のノリでやるもので、内容云々なんてのは・・」
と言い訳をするのも見透かされてるのでこの際しないことにし、
ここは残り2ヶ月で運転すりゃいいんでしょ運転!と開き直ることに。
かれこれペーパー歴10年にもなろうという今、免許書なんてものは
本人確認のIDカードをウン十万かけて作ったような気分。車を運転した
回数より遥かに「ご本人確認できるものが」といって差し出したほうが
100倍くらい多いと自負している。(自負するものでもないが)
勿論、この10ヶ月、何もしなかったワケではなく。そりゃできないよか
できるほうがいいに決まってると、時折実家など車のあるところに行くと
練習のひとつやふたつしようかと試みるのであるが。
(これより、ニホンコン右運転席「ニ」、アルジ左助手席会話「ア」)
ア:「ミラーあわせた?」
ニ:「(ハッ!)まだ」
ア:「サイドブレーキは?」
ニ:「(ハッ!)まだ(おそるおそるカッチン、引くのか押すのかさえ微妙)・・
そもそもこのサイドブレーキって何の為?ホントに必要なの?」
ア:「無駄口不要」
ニ:「ハイ、しゅっぱーつ。ところで、『アクセルって右』だっけ?」
ア:「ハイ!そこで修了ー。交代」
無情にも車の女神はニホンコンに正しかった右のアクセルを踏む勇気を
与えてはくれず、大人しく助手席でいつものように座っていただけだったり。
先日はこの「あと2ヶ月」に焦りだし、いつも茅ヶ崎方面で乗る片道20分ほどの
道のりを「オレが!オレが!」状態で運転席を陣取るものの、助手席という名の
通り、助手(というか教授)が居ないとビビって右折なぞできたものじゃない。
いや、右折に限らず、左折、追い越し、加速減速、ひいてはブレーキまでも
全てがおっかないのである。
そして助手席が少しでもヨソ見しようもんなら、「ちょっとちょっと!ムリムリ!
ちゃんと集中してよ!ずっと私のこと見てて!いや私じゃなくていいから私の
運転と私の目の前に広がる窓の外の景色に!」と半狂乱に陥る。
おおよそ運転手のあるべき姿ではなく、借り物のようなドライバー、
ニホンコンでありました。
降車後、「もう少し度胸を身につけること」とのお言葉を、アルジよりありがたく
頂戴しながらも「ふん!ゲーセンの車だったら私、結構飛ばすんだからね!
ブレーキ踏まないんだから!」と、ささやかな抵抗もしていたりする。
と、1人でドライブするのなんて遥か向こうに思えながらも、考えるだけは
度胸も苦労も冷や汗もいらないので、「割れんばかりの大声で歌いながら
ドライブ」と妄想してみたり「ミニクーパーなら乗ってもいいかな」と、
言うだけタダな車選びなど、誰も耳を貸さない中、ひとりほざいております。
10月9日 日本/香港
(東京都内、お手上げ状態です)