ニーハオ、ニホンコンです。
「おかあさんといっしょ」って知ってます?
3号がその収録の抽選に当選し、
こないだ渋谷のNHKくんだりまで、収録に
行ってきました。
えー、長くなるので先に結論から申しますと
「いの一番に泣いてほとんど出れませんでした」
というかなりオヨヨばなしです。
今思い出してもオヨヨヨヨー。
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(気を取り直して)
ーおかあさんといっしょにでるにはー
これに関しては、もうそれはそれは懇切丁寧な
ブログを書かれている人がごまんといるので、
そちらを参照ください。
簡単にいうと、参加できる、「映る」ことが
できるのは3歳児のみ。要は3歳中に当選
しないとダメっちゅー話です。
で、うちは子育ての思い出作りに~くらいで
ふらっと応募したらまさか当選してしまい。
周りに聞くと、「1年間ずっと応募したけれど
当たらないまま4歳を迎え、終了」という
声が多いこと。勿体ないので仕事や1号2号の
居場所など調整しまくりました。
さて、行ってきましたNHK。
かつて放送業界に居た経験があるニホンコンは
スタジオとか番組の雰囲気などはなんとなく
分かっていたものの、国営放送だけあって、
無駄がなく、そして凛とした空気が漂って
いました。
ー待合室ー
もう聞こえてくる父兄の話とかから、かなり
遠方から飛行機とホテル取ってこのために
上京してきたりする家族が多かったり。
そして、この日のためにあつらえた、
もう一張羅というか、ステージ映えしまくりの
かわいらしいワンピースとか着ておおきな
リボンを付けている女の子が沢山いました。
やばい、うち、昼まで保育園に行ってたので
かろうじて服は着替えたけれど家にあるもの
(しかも一番上から順繰りのお下がり)
だし、よくよく見たらスニーカーとかもう
園庭走りまくりで茶色いし!
しかたあるまい。ここは目をつぶって
みないことに。
スタジオに入る前に、子供が親と少し離れて
座り、遠巻きに親が見る体制でならしていく。
で、出てくるんですよ。おにいさんおねえさん!
「こーんにーちわー!!」と廊下の角から
スキップしてくるではないか!なんだこの演出!
もうこれ、人間が織りなすディズニーランドね。
そしてお母さん一同、目がハート。
そうだ、これを見に来たかったのだ、と
知らない者同士、お互い目を合わせては頷く。
と、そのとき(急に昔話ふう)
「わああああーん!!」とひとりの女の子が
泣き出して、その輪の中から飛び出ましたとさ。
「そうだよねー、やっぱびっくりしちゃうよねー」
とその子の方角を見ましたらば、
オイオイオイ、うちの子じゃん!!
もっかい言っていい?うううううちの子じゃん!!
おろおろする母にスタッフは慣れっこの模様で
「ハイッおかあさん、落ち着くまで抱っこしてて
くださいね」と。
そうこうしているうちに、同じように戦線離脱の
子たちらが居て、これ以上刺激しないように、
最後の列からそろそろとスタジオに入る。
リハーサルがちょろっとあるのだけれど、
泣いてる子はおかあさんが抱っこしたまま
参加してよく、「ああ、これがほんとの
『おかあさんといっしょ』だよ、オヨヨ」
と思いながら、参加。
こういう子はおにいさんとかが話しかけて
くれたりしてかなりの役得なのだけれど、
もう、目を見る訳でもなければ、ニコリとも
しないのね。
そして、「がらぴこぷー」も登場。
(劇中の着ぐるみ?人形というのか?)
現在のキャラクターは動物でなく、
宇宙もの。他の子たちは握手したり
ハグしたりと浮かれているのだけれど、
うちの子余計固まってました。泣き面に
鉢、じゃないけど泣き面にがらぴこぷー
は結構な恐怖な模様。
そうこうしているうちに、収録スタート。
泣き止まない子は、これまた
「おかあさんといっしょ」に観覧席に
座り、様子を待つ。
収録は、子供たちが飽きないように、ホントの
一発撮り。よって、放送時間と同じ24分
きっかりで終わるのだ。
まずい、24分で立て直せる自信がない!
隣で同じように抱っこしているおかあさん。
お互いやれやれですわなー的視線を投げると
「私、最初から分かってたんです!この子
引っ込み思案でこういうの無理だって。
でも、私が見たくて応募しただけなんです!」
と懺悔に似た言葉が。
いやいやいや、みんなそうでしょー!
どこの3歳児が『これ出たいから応募しよう、
しかも3歳中に当選しますように』なんて
考えるかっちゅーの!だよ。
でも、なぜだ。
なぜ意気揚々と踊ってる子もいれば、
そして、その中から当日ひとりだけ、
ふらーっとおねえさんとかに声掛けられて
別プログラムの踊りとかやっちゃうんだ?
(平日だとパント、土曜だとあの
エビフライ~!ってやつ)
と、謎。
だって全員3歳よ、そして1回しか当たらない
から、皆最初で最後の筈。
「なぜだ?なぜだ?
家では楽しそうに踊ってるじゃん!」
の思いばかりが逡巡し、時間だけが過ぎて
いく。
スタッフが寄ってきて、何度も声を
掛けてくれるのだけれど、それが
「ふうせんもらって帰ろうねー」と。
そう、風船とは、エンディングで
「さようならー」と共に空から降ってくる
風船のこと。
ああ、この時点で最後くらいしかダメかもと
諦めながらも、一縷の望みをかける。
ラストいっこ前の体操になる。
ここはもう子供たちが出まくる、言ってみれば
「メインディッシュ」みたいなもの。
他が出られなくてもここだけ出れれば十分!
くらいの気合が入るものなので、スタッフも
子供たちに声かけまくり、乗せて乗せて
連れて行きまくる。
そう、「おかあさんといっしょ」を見ている
方なら分かるあるある。
「壁にぺたんと貼りついて、身じろぎしない子
たちが毎回いる」
これ、行って分かったんですよ。
これは
どうしても出られない子たちを、「立ってる
だけでもいいから向こういこうー」といって
晴れておかあさんから離れられた子たちなのだ。
これまでは、なんなんだろうと思っていたけれど
「出ただけで御の字!」と拍手喝采を送って
あげようと思う。
え?うちの子どうしたかって?
行きましたよ。行きましたよ。
踊れそうだったから壁ではなく輪の中に。
(ここから時系列)
そしてミュージック、スタート!
↓
「わああああーん!!!」
↓
と走ってこちら目がけてダッシュ!!
↓
スタッフ途中で抱えてニホンコンにパス!
↓
もう一人のスタッフ扉開ける!
↓
「マイクで泣き声拾っちゃうので外でましょう!」
↓
はいー!スタタタタ(ニホンコンwith3号)
↓
↓
結果
気づいたらハイ、ニホンコンと3号だけ
スタジオの外でした(涙、ほんとに出た)。
肝心の体操はというと、
「廊下のモニターで見てた」。
なぜ、なぜなのだ。
なぜ3番目で主張もつよくてどこでも平気な筈の
我が子なのに、ここだけ、しかも40人くらい
いて1人、うちだけ出られないんだろうか。
と、まあ先ほどの隣のお母さんじゃないけれど
「我が子がブラウン管(昭和)向こうで
楽しく歌ってる踊ってる姿を見たい!」のは
まぎれもなくニホンコンであって、決して
彼女が悪い訳でもないのだ。
そしてエンディング。
言うならば我が家にとっての
「ラストチャンス」
「さあさ、ふうせんもらいに行こ、何色が
いいかなー」としれーっと連れてってくれる。
スタッフも必死だろうに。スムーズな収録と
子供たちをなだめすかすと、親にちょっとでも
映ってる子たちを見せてあげようとする努力。
これ、ほんと税金つぎこんだ国営放送とか
言ってゴメン状態。究極のサービス業だわ。
そして、最後の1曲、「ベルが鳴る」。
これだけ我が子は収録に参加できました。
母ニホンコン、周りにいいふらしまくった手前、
「ととととりあえず、ききき来た甲斐があった!」
と胸をなでおろす。
放送を見ると、出ていたのは、頑張って出たものの
やっぱりダメで「わーん!」と言って画面から一瞬で
消えた時と、最後の風船が出てくる1分だけ。
今回よくよく思いました。
親は前のめりに子供が楽しく踊る姿を
目を細めて見たい、何なら両親親戚友達に
天下のNHKで舞う我が子を披露しまくりたい、
と思っていたのだけれど、自分の意志ではない
彼女にとっては、逃げ出そうがムクれて画面に
映ろうが、それはもう、十二分に頑張った証拠
ではないでしょうか。
今後これを読んでる方で、我が子や
知り合いが出ることになって、
もしも全く参加できずに母が涙を
呑む、みたいなことがあった時、まあ
こんな人も居たヨと覚えておいて貰えれば。
(巷に溢れる収録の感想ブログは、いずれも
「もう一生の宝物といい思い出になりました!
的なものが多く、しょんぼりな結果だった時
こそ、オヨヨヨーな涙ブログで元気でるのでは、
と思った次第)
で、最後の歌、3号どんな感じかって?
「画面右側で微動だにせず、仁王立ちで
指くわえてにらんでた」でした。
多分、収録行ってきましたー!報告の中で
我が家、ワースト1に輝く自信しかない。
みなさんの収録がどんなだったか、こっそり
コメントでも何でもかまいませんのでお知らせください。
kaorischina♡gmail.com
(♡をアットマークに変えてください)
6月8日 日本/香港