(む、難しい、、)
ニーハオ、ニホンコンです。
少し時間がある日々が続いたので、嬉しくて
近況報告。なんだろか、ちょっと前であれば、
半ば隙間恐怖症気味だったニホンコン。
暇という暇がだいきらいで焦っておりました。
そして、「ひま」イコール「仕事がない」という
現実に自分は必要とされていないのではと、勝手
に落ち込んだりしておりましたが、ここのところ
「暇上等!」な気分。
(源泉徴収票が揃い、去年の労働の合計が出た
現在。スズメの涙な数字に愕然&自暴自棄中)
暇の話をしているのではなく、先日漢字検定を
受けてきましたという話。
事の発端はほっとんど家で勉強をしない小4長女。
いつも「ドラえもん」か「ちびまるこちゃん」を
ゴロゴロしながらニヤニヤ眺めているだけの日々。
別にテストで悲惨な点数を取るわけでもないので、あまり強く「勉強しなさい」という理由も
なく。
ならば「漢字検定を受ける」名目で勉強させよう
と思ったまで。
ただ、「受けてみな~」といっても子供なんて
やる訳がない。
そう、己の身を賭して伝えるのだ
「受けてみようよ!」と。
「レッツチャレンジ漢字検定トゥギャザー」ね。
まさに我が身生贄大作戦。
んで、一緒に受けることだけは決定したものの、お次は級選び。
漢字検定は大人まで受けられる10級くらいから
最高級の1級まであるもの。小4娘が初回で不合格
になってやる気をなくしても何なのでまずは
復習も兼ねて「8級(小3までの漢字)」受験。
かたや母さんは「2級(大学卒業程度)」に
チャレンジ。
小4娘が楽しそうにすらすら問題を解いている中、 母はケチって中古本屋で買った問題集を開いたら
「まさかの解答がついてない」!
うそでしょ!解答がない問題集なんて!
あんパンていってあんこのないアンパン同様、
詐欺レベル。
もう辞書ひきまくりで勉強。
300円程度ケチったツケが、、。
それにしても、2級て難しい。
こんな四字熟語、使ったこともなければ、
学生時代習ったこともないぜよ。
部首だって、左側(てへん、さんずい等)か
上側の(うかんむり、たけかんむり)程度の
知識だったけど、何?
「慮」はとらがまえ?「疑」の部首は「疋」
なの?!と、もう、あなたの知らない世界に
足突っ込んでしまい、慌てる。
私は短大卒業なんですが、大学卒業程度と書かれ
ていることはあとの2年で学生たちはこんな一気に
詰め込んでいたんだ、、と思うことにする。
大人ニホンコンはもうセコさ全開で「最低合格点
から逆算して捨てるべき項目」とかはじき出した
りして、ゆるゆる勉強していた。
当日。
どうせ地方の受験会場なんて数名程度だろうと
踏んでいたけれど、大違い。ニホンコンの級だけ
で100名くらいの教室が3つほどある。
うそでしょ、そんな人気?そして重要?
(受験する人がそれいうか?!)
そして、「一緒に受けようね!」だったはずの
娘は、級が違うため、ニホンコンの級の1時間後に開始という、全く一緒感ゼロ。結果、お互い
勝手に受けた母と子、みたいになった。
で、たっくさんの受験生が廊下で必死で勉強して
いる姿に慌ててくる。これ、完全に
「雰囲気にのまれている人」ね。
そして、せこいヤツほど、ギリギリまで教科書を見る(私)。だって、受験料が勿体ないし、何よりこの追い込みをもう一度やるのはほんとゴメンなのだ!
もう開始1秒前まで見てやるつもりで教室に行った
ら「教室では参考書を開けません」と。
ならばドア前でとりあえず一読してやれ!と捨てる筈の四字熟語と部首のページをざっと読む。
もう目でスキャンしてやれ!の気迫ね。
往生際の悪い受験生が数名だけ残って、無駄な
最後の悪あがきをしていた。
で、試験開始よ。
一言でいうと「なつかしー!この雰囲気!」
大人になってからもTOEICや中国語検定と何度
となく受けてきたのだけれど、日本語の試験と
いうのは実に大学受験ぶり。
外国語は多分量も限られているので、知らない
ものは知らないけれど、母語、とくに漢字となる
と、これまでの知識量とか読書量などの自分史との挑戦みたいなものというか。
「分かるけど分からん」というもどかしさと対峙する、あの出てこなさ感がたまらなかった。
いや、現実には「出てこないー!」と身もだえるのだが。
問題は、最初から解くのではない。
スキャンしたての四字熟語と部首からよ!
記憶が剥がれ落ちないうちに慌てて問題を解く。
幸い、部首は何となくのフォルムで記憶していた
ところで救われたものが多かった。さすがに四字
熟語は四文字と意味をきちんと知らなければ太刀打ちもできないことが判明。
他の読み書きはなんとかこうとか書いてきたが、
「そそのかされた」だけが書けず。
「唆す」と書くのね、知らなんだ。
過去の経験から「挑発する」をひっぱってきて「挑す」と書いてきたけど、今頃採点者はアホ呼
ばわりしてマル付けしてんだろうなと思います。「なんだよチョースって!」みたいな。
結果は40日後に封書でという、微妙なじらし期間
があるのですが、今回イケニエとはいえ、受けて
よかったなと。
PCやスマホで一発変換される時代。科学の進歩と
同じかそれ以上のスピードで漢字を忘れる現在。
やっぱり漢字は書けないよか書けた方がいいし、
日本語の勉強にもなった。
考慮の同義語は「酌量」。
ジョージョーシャクリョーとかいうのは
情状を考慮しまっせのことか!と納得。
虚弱の対義語は「強壮」。
滋養強壮なんとかD! と叫んでいるのは
虚弱な人に向けているのか、とこれまた納得。
などと、日本語とか漢字の面白さも知ることが
できました。
とかいっていい気分で外に出たらまたびっくり!
お次の時間の娘っこの試験に来場している、
数多のちびっ子がわんさと来るではないか!
しかも全員ファイトを送る親がついている。
(ごめんよ娘っこ)
あまりのちびっこの多さに。美少女コンテスト
かと思うほどでした。
思わぬところで、漢字検定の熱さを知り。
受かったらこう言おうと。
「え?合格ですか?娘が受けるのについてきた
だけなんです♡」と。
2月6日 日本/香港