ニーハオ、ニホンコンです。
さてさて、初日の手巻きずしは失敗では
なけれど、まだまだクリアすべき課題は見え。
こうなったら、おぼろげながらにしかメニューを
立てていなかった二日目夕食がなんとなく見えてきた。
二日目は「揚げ物でゴー!!」
組んだメニューは「天ぷら&から揚げ」。
「ヴィーガン」×「子供」という、割と
食べられるものに制約がある人たちを
中心に考えていくと、この2つがあがった。
野菜中心に揚げられる日本食の天ぷらは最強の
ヴィーガン向け料理。
そして世界中の子供たちに共通して好まれる
「フライドポテト&フライドチキン」。
ま、日本語だとただの「ジャガイモ素揚げと
から揚げ」なんだけどね。
そして日本人の大人たちもおいしく食べられる
よう「わさび塩」や「抹茶塩」なども用意。
どーだ!このメニュー考えただけでもう8割は
終わったようなもんだ!えっへん(自慢)
そして、同じ油やフライパンで調理しないよう、
天ぷらはニホンコン、フライドうんちゃら系は
アルジと担当も分け、これで一件落着。
と、思った矢先、Nちゃんより一言。
「てんぷら粉使えないから。あれ、卵の成分とか
かつおだしとか入ってるでしょ」
が、がーん!
そうだった。天ぷらってなかなかやる機会が
ないので、こんな滅多無い外国のおもてなしに
失敗しないよう、天ぷら粉に全ての信頼を
寄せていたのだが。
そんな時、海外在住が長いNちゃんより朗報。
「小麦粉と炭酸水で作るのよ。海外だと
天ぷら粉って手に入りにくいから、これで
代用するの」と。
おっし、それいただき!なんとかレシピを
見つけて揚げること揚げること。
もう、冷蔵庫のすべてを揚げるつもりで、
全力を出し切った。
これは大正解。
子供たちは良く食べ、前日にきゅうりとごはん
1杯しか食べられなかったイタリアンの息子
くんは、もう昨日の分を取り戻す&明日の分まで
食べてるんじゃないかと思うくらい食べていた。
そして天ぷらも大好評。
この小麦粉&炭酸水は、市販の天ぷら粉よりも
あっさりしていて、四十路オーバーの胃にも
重たくない。
これは我が家の定番にしようと心に誓うが、
次回の天ぷらがいつになるかは未定中の未定。
また、お塩は日本人チームはもちろん、
ブラジルチームにも気に入ってもらえ、
「ワサビとマッチャのどっちが好きか」
みたいな話でたいそう盛り上がった。
何がよかったかというと、全員に満足して
もらえたのはもちろん、外国の人と
「おいしい日本のごはん」を共有できたこと。
日本のごはんは素晴らしい。
たとえヴィーガンといえど、日本にはお豆腐、
納豆、味噌などの豆製品が豊富にあり、
お出汁さえ取れればお肉がなくとも十分に
おいしい食事ができるのだ。
日本人の私ですら、今回の経験で、きちんと
お出汁を取ることや、安易に加工品に走らない
ことを学んだくらい。
ちなみに、盛り上がったワサビとマッチャの
お塩は、我が家手製のお味噌と一緒に
お土産にしたので、ブラジルに渡っていき
ましたとさ。
ブラジルでも活躍してほしいので、小麦粉と
炭酸水の割合を早急に連絡せねばなのだ。
7月16日 日本/香港