(上履きを洗う1号2号と、それを遠くから呼ぶ3号)
一番ちいさいのが、2歳になりました。
感無量。
思えば、この子がやってきてからの2年間はニホンコンの中では子育てライフで
初めてと言っていいほど、つまづきまくりでした。
誰だよ?!ふたりもさんにんも変わらないって言ったのは!!と、どっかで
聞いたような聞いてないようなセリフを恨んだり。
「いちばん小さいのは抱っこ、2番目にちいさいのは甘えん坊でママが居ないと
ダメダメ娘、3番目にちいさい、いえ、最後は一番おおきい、といっても
まだ小さい1号はがまんして、無理しながらお姉ちゃんをするもんだから、
頑張ってるか不機嫌かのいずれか」
この3人を、私ひとりでどうすりゃいいんだ。
先に言っておくと、ニホンコンはシングルマザーではない。
でも、平日は何をするにも、ほぼその「かぎかっこ」内の状況下でせねば
ならないのだ。
泣けるでしょ。あれ?泣けるのニホンコンだけ?
そして何が怒れるかというと、この感情をどこにも放出できないということで。
だって、誰が悪い訳でもないし、誰かが手を抜いてる訳でもなく。
平日のコアタイムに居ないアルジを責めるのも違うし、
男性不在で子育て、もとい「孤育て」をさせる会社を責めても仕方ないし、
育休が取れない社会を責めるのも時代が早すぎるし、
そんなニッポンを責めてもスケールがでかすぎるし。
最後は現実逃避もはなはだしく「来世は男女平等でワークライフバランスが
取れた北欧あたりの国家に生まれ落ちたい」と、お天道様に手を合わせたり
していたものだ。
今思えばあの閉塞感たっぷりの日々は、ホルモンのせいなのか、知り合いが
少なかったからか、何なのかは分からない。(たぶん、全部なんだと思っている)
深海魚な自分の一面を目の当りにしたり、どうしようもない気分に
駆られまくっていた日々。それでも時間てものは流れるもので、こうして
這えば立て、立てばあるけの第三子、なのでした。
現在、1号(もうすぐ9歳)は、国会周辺で行われるデモについて関心を示し
国立競技場の白紙撤回にホッとするなど、おかしな時の流れについて怒っている。
(子供でもおかしいと思うことを、何故しれっと進めようとするんだろう、大人は)
2号は相変わらず我が家のお笑い担当で、ケツダンスとか、訳の分からない
ことで、皆を笑わせてくれている。「ちゃんとみて、お顔をみておはなしきいて!」
と、顔をぎゅううーっと自分のほうに向かせてお話をするという、自分みてみて
星人なのである。
3号は、そんなタイプ違いの2人をじーーーーーっと静観しながら、
キャラ作りを模索しているようにも思える。でも、一番ちいさいゆえに、
ヒト・モノ・立場を譲られまくっている現在。
「絶対言うこと聞かないのはコイツだ!」と、母は目を付けているのだ。
どの号もアルジの側面も見せつつも、ニホンコンのエキスも多分に
盛り込まれている。そして、最近よく思うのは、この3人は、ニホンコン母を
楽しませるためにやってきてくれたんだろうと。
元来さみしがりやのうさぎ年、ニホンコンが(うさぎ年が寂しがりとは
言わないけど、うさぎは寂しいと死んでしまうんだとか)さみしくて
ミイミイ言ったりしないよう、こうして沢山集まってきて、日々鬱陶しいくらいに
まとわりついてきているのだろう、と。
なので、こうしてワシャワシャしている時間は、それはそれで至福な
ひとときなのである。
今年も暑い夏がやってきました。
9歳、4歳、2歳とすごす夏は一度っきりと思うと、沢山のたのしい思い出を
作りたいなと。勉強なんかはいつかスイッチが入った時にガーーッとやれば
よくて今のうちはクタクタになるまで遊んでよーし!
7月25日 日本/香港