-nihongkong-


お産への道〜最終章〜

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ニーハオ、ニホンコンです。

赤子はその握った手に人生を掴んで産まれてくると言います。
で、手を開いた時に逃げたその人生を追いかけるために、人は生きるんだとか。

って、マンガのヒロインが言ってました。って、マンガかよ!
(でも、よい言葉)

さてさて、超がつくほど切羽つまった第三子出産。
待ってよ待ってよ、こりゃ痛いぜ。笑えないぜ、な時間を過ごす。

アルジと子どもたち、着替えをするために一旦退散。
そーだそーだ、退散しとくれ!
自分で呼んでおきながらも、こんな無様な姿見せたくないわけで。

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(子どもの白衣はこんなキュートなものでした)

と、その時だった。

一人だけ異なる紫色の病院服の女性が入って来た。
この人こそ、プスリの救世主!助かった!
そこの「紫式部」よ、早くワタシを楽にしてくれ〜!

よく人に「麻酔の瞬間がイタイんじゃないの」と言われていたのだが、
いや、今どきってよく出来ているのさ。

麻酔の前に打つ『痛み止めの注射』なんて素敵なものがあり、
そのチクリ度合いは予防接種レベル。ま、それが無くても陣痛の
イタミに比べりゃどんなものも「まあまあ」程度なんだろうけど。

そこからはすうっと視界が開ける。
いや、「すうううっっっっっと」が正しいか。
汗と涙でにじんでいた時計の針が、秒針まで見えるくらいにイタミは引いた。

本来、注射をしてから麻酔効果が出るまで20分くらいはかかると
聞いていたのだけれど、もう一発で効くくらいの量を打ってくれたとのこと。
酒で言うところの、ホッピーをちびちび飲みながら酔うつもりが
ウォッカをぐびっと一気飲みし酩酊する、みたいな。

何ごとも、ほどほどが良いときもあれば、時にガツンと一気に駆け上がったほうが
いい時もあるんだ、と知る。

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(入院部屋と赤子)

そこからは、余裕のヨの字。

無の境地なのだけれど、お腹がぐぐっと張ってくるのが分かるので
そのタイミングで「んぐぐっ」とチカラを入れると赤子が降りてくるのが
分かる。この最終コーナーが一番痛く、そして取り乱すのだけれど、
ここまで冷静だともう楽しくて笑えてくる。

汗を拭いてくれるアルジ。「あれ、汗ひとつかいてない」。
自分でも額を触って驚く、サラッサラな我が額。素敵。

子どもたちとも談笑しながら、和やかにお産が進む。素敵。

素敵素敵と、いちいち感動していたところに
「はーい、もう出ますよー」と助産婦さん。
ええーっ!もう終わり?!

そりゃそうだ。3号目から乗って楽しむ筈だったヘリコプター遊覧が、
8合目すぎからようやっと乗せてもらえたのだから、頂上は早いワケだ。
もう少しこの余韻に浸っていたかったが、もう出て来るものは喜んで受けよう。

ここで最後の不安を思い出す。

「どっちよ?!娘?息子?聞いてなかったんだワタシ!」

そうだった、怖くて聞いていなかったのだ。
3人兄弟というだけで未知の世界。性別を聞いたところで想像もできんわい!
と敢えて聞かなかったのだが、ここに来て慌てること、慌てること。

「いや、オトコの子だったらこれまでのワンピースとか着れない?
仮面ライダーとかプラレールとか、新たに買わなくちゃいけない?
それよかこの年齢から追いかけ回せるのかしら」とかとか。

なーんて言っていたら「はーい!産まれましたよー」と
ババーンと正面から飛び込んで来た3号のシンボルマークは「明太子」。

妊婦さんはエコーの診断時に男女の見分け方で、男の子は「大砲」
女の子は「葉っぱ」という表現を使うのが常。が、最近女児と判明した
妊婦友が放った「明太子だったよ~」が面白く、採用。

三姉妹ですか、そしてオナゴ帝国の長アルね、ワタシ。
ま、そんなことよりも、五体満足で産まれてくれたことに大大大感謝。

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(夕焼けがキレイでした、入院中)

産後の回復もよく、気分も爽快で退院したニホンコン。
自宅につくなり、産院から電話が。

「麻酔代、一部お返しします」と。

無痛分娩は普通分娩にプラスして「麻酔代」がかかってくるのだけれど、
8合目からの麻酔に全額頂くには、ちょっと申し訳ないとのこと。

そりゃそーでしょ!と思う反面、産院でもそう思うくらい、半端なタイミング
での麻酔投与だったんだなーとややしょんぼり。

ただ、ここは気を取り直して、おいくらマンエン返ってくるのか大いに期待。
「5合目だったら半額、8合目なんてもっとでは?!」と夢膨らんだのだが、
結局、お気持ち程度が返って来たくらいだった。

かくして、ニホンコンのお産は終了したのでした。
1人目を助産院、2人目を個人病院、3人目を無痛分娩と、やりたい限りのお産を
尽くし、半ば本気で「本でも書けるのではないか」と、勘違いしている現在。


8月17日 日本/香港
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by nihongkong | 2013-08-17 15:28 | Trackback | Comments(0)
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浜松→大阪→北京→香港→東京→湘南 03年からゆるやかに続けているブログ。中華や湘南ライフや子育てや。mail:kaorischina@gmail.com
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