ニーハオ、ニホンコンです。
行ってきました講演会&鎌倉文学館。
鎌倉文学館は、まあなんと素敵な洋館。
靴を脱いで赤じゅうたんの上を歩きながら見学する展示会
なんてのは初めて。改めて鎌倉の底力を見たような・・。
午後の講演会に向けてまずは文学館での米原万里展に。
珍しくおひとりさまの鎌倉散歩というだけで楽しさ100倍なワケで、
ウキウキしながら快晴の古都を歩いておりました。
「新緑の皐月!うぎゃお!」と叫びたくなりそうなほど気持ちよく、
空は青く、緑は濃く、空気は澄み、ワタシはヒトリという状況に完全に
酔いしれておりました。
展示は彼女の生い立ちから没後の著書まで細かく網羅されており、
著書の中に出てくる辞書や食べ物の空き箱などに、文字だけの世界
だったのが現物としてあることにいちいち感動。
ただ、相当数の著書を読んでいるせいか、展示されている内容は
ニホンコンにとって、いえ来乗客の殆どにとって「復習」みたいな
もの。でもちょうど三分咲きだったバラ園のバラも愛でてみたりと
文学の香り漂う空間にどっぷりと浸ることができました。
さて、午後の講演会。
結論から言うと「ヤマが外れた」。
第二部の池澤夏樹氏の講演に向けて、彼の著書を2冊ほど読んだものの、
語る内容はニホンコンが唯一残していた「米原万里氏の長編小説」について
だった。講演する人の本読んでどーすんだ?と今更思うが、「彼が選んだ
小説大賞の対象になった著書について語る」ところまで読み切れなかった
自分が悪い。
会場に居る多くの方が、うなづきながら聞いているのを小さくなりながら
傍観し、それでも少しでも自分が知ってるものがあれば大きくうなづいて
場の雰囲気になんとか食い込もうとしてみる。
内容は、さすがプロの作家だけあって、著書の核心には触れることなく、
それでいてものすごく興味を引くような話され方をし、ニホンコンも途中から
ペンを持ち出してメモまで取ってしまった。今なら講演で時間を裂いて話して
いた「社会主義と民主主義」について、内容の一部を「我が身の意見」に
すり替えて話せる自信があるかも。
こういう作家さんの講演会に行っていつも思うのは、年配の方が圧倒的に
多く、ニホンコンなんてぐぐっと平均年齢を引き下げさせて頂いてるのでは、
と思うほどヤングな部類に入る。それか自分の好みがもしかしたら年配者的
なのかもしれないとも思い直す。
この日は第二子を出産して初めてのひとりで過ごす休日。
アルジに2人を任せて「いざ鎌倉っ!」と駆け足で回った
1日でしたが、非常に気持ちのよい充電が出来ました。
言い方を変えると、普段こういう時間を渇望している人間は、
ここぞとばかりにリフレッシュすべく、がむしゃらになって
深呼吸するんだなと、我が身のことなのに冷静に思ったり。
また、折しもこの日は7回目の結婚記念日。
かぞくのみなさんありがとーごぜーます。
おかげさまでカスカス?スカスカ?になりつつあった心の種が
いっぱいになりました。そして元気勇気呑気をもって8年目の生活
に突入することができそうです。
5月20日 日本/香港
追記:ニホンコンのメモ能力の低さは尋常でなく。
最近出て来た昔の写真教室のノートを見て愕然とする。
「人の食べ方→こうやってオナカを切って食べる」と意味不明なメモが。
元より不思議な講座ではあったけど、真意を確かめにまた通いたいくらい。