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-nihongkong-


【グッバイ サイババ】

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「ハローサイババ」
こんな手紙をかつて書いたことがある、ニホンコンです。

「サイババ亡くなりました」というメールが複数の友人から届く。
どうやら彼女たちにとってサイババと聞くとニホンコンを思い出すそうな。

そう、もう10年も前になるけれど、私、インドでサイババに会いました。
(というと、たいてい「うっそー!」と盛り上がる、失礼だけど、ホント)

このサイババに会おう計画は、インド旅中に、インパクトのある土産話を!
という安易な考えもあったが、旅中に知り合った外国人の女性から
「サイババを一目見た瞬間、この上ない平和が自分に訪れ、全ての憂いと
不安がなくなった」と言われたのが気になっていた。

悩み多かった当時、これで一掃できれば一石二鳥だわい、とばかりに
ババ様のもとに飛んでいく。(ちなみにサイババの本名は「サイラム」、
ババは「神様」みたいなもので、日本人はババ様と呼ぶ)

サイババの本拠地は南インド。インド地図のへそ部分に位置する
バンガロールという街からバスで郊外の拠点にアクセスできる。

街全体はふんわりとサイババ一色。何だかピースフルな雰囲気が
漂うのは、作られている門や、ゾウのオブジェなどが全体的な
テーマカーラの「水色とピンク」で構成されているからか。

また、ここでは「おはよう」も「こんにちわ」も「ありがとう」も
「すいません」などの挨拶が、くだんの「サイラム」で統一されている。

朝は「サイラム〜」と言われたらおはようの意。「サイラム〜」で返す。
レストランを後にする時の「サイラム〜」は「美味しかったですありがとう」。

サイババの謁見中で、
「サイラム~、ちょっとサイラムが見えないのですが」と言われれば
「エクスキューズミー、ちょっとサイババが見えないので(体をどちらか
に動かしてください)」の意味。

最初相当戸惑ったのだけど、慣れてくると道行く人にサイラムサイラム
連呼している自分がいたり。

サイババに会うのは、早朝と午後の2回。
アシュラムと呼ばれる体育館みたいな場所に集まり、歌を歌ったり
しながら待っていると、ドアがふわ~っと幻想的に開いて
(ここらへんは『よっ!演出!』とか思ったり)ババ様登場となる。

どうやら世界中からファン(信者ね)が押し寄せており、巨大な
体育館もかなりぎゅうぎゅう詰め。

不謹慎ながらもファンと言ってしまうのは、その土産物やさんの
凄さ。サイババのプロマイドは勿論、カレンダー、目覚まし時計、
鉛筆、それからそれから、というように、ありとあらゆるサイババの
写真入りのグッズが売られているからである。ニホンコンもサイババ
ボールペンとサイババ指輪を購入したが、何十本と買ったボールペンの
半分は、土産としては多いに機能したが、ペンとして一切機能しなかった。

また、午後の謁見は一日のハイライト。
サイババが場内をゆっくりぐるっと一周回ってくれ、間近で見られる
大チャンスが訪れる。そしてサイババが何やら無作為に受け取って
いるのは場内に居る人々からの「手紙」。聞くと、手紙を受け取って
もらえると内容の願いが叶うとか何とか。

で、書きましたよ私も。「ハローサイババ」って。
しかも便せんなんかなかったから、途中で買った絵はがきか何かに。

毎日それを持って行ってサイババがぐるっと回るたびに絵はがきを
ひらひらさせてみるのだが、当然受け取ってはもらえず。「ちぇ、
こんなぎゅうぎゅうの中央でなく、もっと端っこに座ればいいのか」と
思うが、そもそもの志なんじゃないかと、今では思う。

また、席順は公平を期すためにかなり厳格な整列と着席を強いられ、
端っこ(要はサイババが歩く最前列)に座れるかどうかは時の運。
運よく端っこに座れた女性は、もう涙ぐんでいたりするゆえ、物見遊山
なニホンコンは、ほんとド真ん中座っとけばいいや、とさえ思う。

結局居られるだけ居ようと、1週間通いつめたけれど、手紙は
予想通り受け取ってもらえず、勿論願いも伝えられることなく帰って来た。

最後に。

ババ様、あなたのおかげで、インドの旅は忘れ難いものとなり、
いつかまた足を踏み入れたいと思うほど好きになってしまいました。

また、あなたの真似をして人生最初で最後のアフロヘアーに挑戦できました。
大好評でもあり、大不評でもあり、相当髪は痛みましたが後悔はしておりません。

最後に、当時の悩みは今となっては「忘れた」と言えるほどになりましたが、
新たにやってきた「親」というチャレンジに、悩みながら立ち向かっております。

グッバイ サイババ


4月28日 日本/香港
by nihongkong | 2011-04-29 01:33 | Comments(0)

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浜松→大阪→北京→香港→東京→湘南 03年からゆるやかに続けているブログ。中華や湘南ライフや子育てや。mail:kaorischina@gmail.com
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