人気ブログランキング | 話題のタグを見る

-nihongkong-


【伝統のおっかない豆まき】

【伝統のおっかない豆まき】_d0104254_2211554.jpg


ニーハオ、ニホンコンです。
いえ、新年快楽!と言わねばならんか。
今年は節分の日と中国の旧正月が重なりました。

昨日は、娘1号の保育園で毎年開かれる「恐怖の豆まき」に参加してきました。
いや、どのくらいのもんかを見てみたかったというのが本音。
もう泣く子も黙る、いや黙る子も泣き叫ぶほどのおっかなさ、が伝統だそう。

毎年写真つきのお便りを頂くのですが、もうそれが全員この世の終焉じゃ
なかろうかと思われるほど号泣しており、おばあちゃんや一部の父兄から
「トラウマになるんじゃないか」と囁かれるほど。

それでもその園側では別段手を緩めるようなそぶりも見せず、今年も
「いささか行き過ぎなんじゃないないか疑惑の豆まき」は行われました。

ニホンコン、ふらっと行って先生と雑談。何も知らないニホンコンは
ズケズケと大声で質問しては怒られる。(以下ニホンコン「二」、
保育士さんが「保」)

二:「せんせいー、鬼ってこの階段から降りてくるんですか?」
保:「お母さんっ!シッ!!子供たちに聞こえるじゃないですか!
   毎年は秘密にしてるんですからねっつ!」
  
二:(うへー、結構練ってるんだわあー)
  「で、今年は誰センセイが鬼なんですか?」
保:「おおおお母さんっ!またまたシッ!!そんな鬼が誰かだなんて?!
子供たちには鬼なんですから、そんなこと聞かないでくださいよっ」

と、冗談じゃなくて真剣なまなざしで答えられ、その意気込みが
十分に伝わってきてむしろ感動さえしてくる。その熱演ぷりたるや、
かつてディズニーランドで見たシンデレラ城のガイドさんに限りなく近い。

「ほらほら!皆から離れて一番後ろ歩いてると悪魔に連れて行かれますからねっ!」
と言われ「ウソでーい!演劇部さんよ」と当時鼻で笑っていたが、今なら
「そうですね、さっさと歩かないと悪魔が後ろからカンチョーしてきます
からね くわばらくわばら」くらいは返せるかと。


【伝統のおっかない豆まき】_d0104254_221835.jpg



(青鬼。華麗に場内を駆け回る)

最初は和やかに「自分の中から追い出したい鬼」を発表しあっていた
園児たちだが、いきなり予告もなしに乱入してくる青鬼赤鬼は怖いこと、
怖いこと。

特に青鬼なんて列の中から1人の園児の足をつかみ、ホール真ん中に
引きずり出すいう余興までやってくれるもんだから、もう会場は悲鳴と号泣の渦。
ニホンコンも爆笑する筈だったが、飛び交う豆に混じって聞こえる
子供たちの金切り声と泣き叫ぶ声に「パニックが引き起こす恐怖」なのか
こちらまでちょっと泣きそうになる。


【伝統のおっかない豆まき】_d0104254_221051.jpg



(赤鬼、割とゆっくりまわる)

一方、赤鬼はいやにでっぷりしており、一瞬にして「ああ、あのセンセイね」
と父兄はもちろん、園児たちもイッパツでわかる大柄の先生で、あんなに
配役をひた隠しにされてながら『頭隠して尻隠さず』なかわいい赤鬼。
のっしのっしと歩く姿を温かく見守る。

最後は福の神がやってきて、鬼を退治した子供たちに金柑をプレゼント
してくれて会は終了。ああ、一安心。

で。
実際恐怖か、と言われるとそうでもなく。

「悪いことしたら鬼が来るよ」の親のしつけという意味では想定内。
比較するならば「なまはげ」のほうがよっぽど怖いしトラウマ度は高いと思う。
だって包丁もって家ん中入ってくるんだよ。相当恐怖よアレは。

てなことを先生に話したら
「いやー、今年は怖くなかったんですよ。あんなもんじゃないんですよホントは、
でも0歳1歳の乳児さんたちは、間違いなく夜泣きしますね。あはは〜」と。

そうですかー、それでも今年はヌルかったとですか。

伝統の豆まきの真相は、結局掴めないまま終わった。


2月4日 日本/香港

【伝統のおっかない豆まき】_d0104254_2205240.jpg


(娘2号もキンカンを頂く、まだ食べられないが)
by nihongkong | 2011-02-04 23:14

<< 【休め!プリンセス】      【中国の子育て事情〜ヤンさん家... >>

浜松→大阪→北京→香港→東京→湘南 03年からゆるやかに続けているブログ。中華や湘南ライフや子育てや。mail:kaorischina@gmail.com
by nihongkong
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
記事ランキング
画像一覧
以前の記事
2020年 06月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
その他のジャンル