ニーハオ、ニホンコンです。
いえ、新年快楽!と言わねばならんか。
今年は節分の日と中国の旧正月が重なりました。
昨日は、娘1号の保育園で毎年開かれる「恐怖の豆まき」に参加してきました。
いや、どのくらいのもんかを見てみたかったというのが本音。
もう泣く子も黙る、いや黙る子も泣き叫ぶほどのおっかなさ、が伝統だそう。
毎年写真つきのお便りを頂くのですが、もうそれが全員この世の終焉じゃ
なかろうかと思われるほど号泣しており、おばあちゃんや一部の父兄から
「トラウマになるんじゃないか」と囁かれるほど。
それでもその園側では別段手を緩めるようなそぶりも見せず、今年も
「いささか行き過ぎなんじゃないないか疑惑の豆まき」は行われました。
ニホンコン、ふらっと行って先生と雑談。何も知らないニホンコンは
ズケズケと大声で質問しては怒られる。(以下ニホンコン「二」、
保育士さんが「保」)
二:「せんせいー、鬼ってこの階段から降りてくるんですか?」
保:「お母さんっ!シッ!!子供たちに聞こえるじゃないですか!
毎年は秘密にしてるんですからねっつ!」
二:(うへー、結構練ってるんだわあー)
「で、今年は誰センセイが鬼なんですか?」
保:「おおおお母さんっ!またまたシッ!!そんな鬼が誰かだなんて?!
子供たちには鬼なんですから、そんなこと聞かないでくださいよっ」
と、冗談じゃなくて真剣なまなざしで答えられ、その意気込みが
十分に伝わってきてむしろ感動さえしてくる。その熱演ぷりたるや、
かつてディズニーランドで見たシンデレラ城のガイドさんに限りなく近い。
「ほらほら!皆から離れて一番後ろ歩いてると悪魔に連れて行かれますからねっ!」
と言われ「ウソでーい!演劇部さんよ」と当時鼻で笑っていたが、今なら
「そうですね、さっさと歩かないと悪魔が後ろからカンチョーしてきます
からね くわばらくわばら」くらいは返せるかと。
(青鬼。華麗に場内を駆け回る)
最初は和やかに「自分の中から追い出したい鬼」を発表しあっていた
園児たちだが、いきなり予告もなしに乱入してくる青鬼赤鬼は怖いこと、
怖いこと。
特に青鬼なんて列の中から1人の園児の足をつかみ、ホール真ん中に
引きずり出すいう余興までやってくれるもんだから、もう会場は悲鳴と号泣の渦。
ニホンコンも爆笑する筈だったが、飛び交う豆に混じって聞こえる
子供たちの金切り声と泣き叫ぶ声に「パニックが引き起こす恐怖」なのか
こちらまでちょっと泣きそうになる。
(赤鬼、割とゆっくりまわる)
一方、赤鬼はいやにでっぷりしており、一瞬にして「ああ、あのセンセイね」
と父兄はもちろん、園児たちもイッパツでわかる大柄の先生で、あんなに
配役をひた隠しにされてながら『頭隠して尻隠さず』なかわいい赤鬼。
のっしのっしと歩く姿を温かく見守る。
最後は福の神がやってきて、鬼を退治した子供たちに金柑をプレゼント
してくれて会は終了。ああ、一安心。
で。
実際恐怖か、と言われるとそうでもなく。
「悪いことしたら鬼が来るよ」の親のしつけという意味では想定内。
比較するならば「なまはげ」のほうがよっぽど怖いしトラウマ度は高いと思う。
だって包丁もって家ん中入ってくるんだよ。相当恐怖よアレは。
てなことを先生に話したら
「いやー、今年は怖くなかったんですよ。あんなもんじゃないんですよホントは、
でも0歳1歳の乳児さんたちは、間違いなく夜泣きしますね。あはは〜」と。
そうですかー、それでも今年はヌルかったとですか。
伝統の豆まきの真相は、結局掴めないまま終わった。
2月4日 日本/香港
(娘2号もキンカンを頂く、まだ食べられないが)