(北京はまだまだ、不便です/笑)
ニーハオ、ニホンコンです。
先週お話した坂下香港が姿カタチを変え、今でもこうして存続していられるのも、
このウェブという便利な時代だからこそなのかもしれません。
のっけから年寄りみたいなことを言いますが、随分便利な世の中になりました。
ニホンコンがせっせと「切って貼って刷って」をしながら誰かに何かを伝えようと
していた時代から、10年ちょっとなのですが、自分も周りも取り巻く環境は
随分変わりました。
伝えるは「メール」になり、話すは「携帯」になり、聴くは「iPod」になり、
撮るは「デジカメ」になり、違う録るは「ハードディスク」になり、
情報の摂取は「インターネット」になり、と思いつくだけでもすごい変化。
デジタル無しにはやっていけない日々となりました。
ちなみに切符が「スイカやパスモ」に形を変えた点に関しては、香港のほうが
「オクトパスカード」という名で日本よりも相当早く導入されておりましたので。
個人的には「やっとか!」感が強く。ただ日本と違う点が1つありまして。
(今でもそうなのかな)日本だと残額が足りない時には「ピーッ」と鳴って通れず、
朝の急いでいるときに前の人がそうだった場合には「チェッ」と思うし、
自分がそうな場合はたいそうバツが悪いのであるが、香港では違いまして。
香港は残額が足りない『その回』の乗車に関しては残額がどんだけ
足りなかろうと通れる。ホントに。でも、2回目はなくて、チャージをする時には
そのマイナス分から始まるというシステム。ニホンコンは毎回一時帰国をする時の
エアーポートエクスプレスでマイナスになり(香港内で一番高い電車代ゆえ)、
やったーもうかった!と思うのも束の間、結局戻って来て大量のマイナスをチャージ
するはめになっていた。
(日本からの旅行者がカードを買って最後マイナスにして帰ってしまうのが
一番トクをするのでは、とぼんやり思いました)
で、話がそれました。便利話。
昭和生まれの我が家夫婦では、よくよくこの話題があがります。
「手紙」がなくなり、「家の電話」に掛けるドキドキがなくなり、
CDを買うワクワクがなくなり、写真への集中力が落ちてしまった、よーな。
「ゲタ箱のラブレターとか無いんだぜ!」と力説していたアルジは、かつて
どんだけ貰ったのか、真相の程は今も霧の中。ただ、思うに、よいものは
少しでも手元に残しておきながら、思いの丈を伝えたければ手紙を書けば
いいし、声が聞きたきゃ電話も掛ければいいし、写真に魂を込めたいと
思うならフィルムの緊張感を味わえばいいじゃんと。
「時代の変化」に抗うわけではなく、上手に付き合い、上手に距離を置いて
いこうと思っています。
生まれたときから携帯があるのが当たり前な娘(3歳)が年頃になったら、
昭和のコミュニケーションなんて「ダサい」の極みに映るのかもしれません。
(ダサいという言葉自体が理解されない可能性も)
まあ、平成と昭和は全く違う世の中なので、せめて「あの時代はよかったよー」
と、そのときには年寄りの常套句でも連ねておきます。
昨今のテクノロジーの変化に、目が回ることしばし。しかも先日のニュースで
発表された「ipad」って何のタメ?と使用目的が全く理解ができないところに、
一旦落ち着いて考えてみたりしたワケです。
1月29日 日本/香港
(五輪後の北京でも、一歩入ればこんな感じです)