-nihongkong-


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【助産院でお産するということ】

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(また金魚で失礼)

ニーハオ、ニホンコンです。
出産まで、あと少し。

今ごろ4年前の出産を思い起こして、その苦痛に恐ろしくなってみたり。
苦しかったのにまた性懲りもなく「助産院」を選んでしまった自分を
今更恨めしく思う。

そう、ニホンコンのお産は、21世紀の現代医療とは少し異なるものです。

よく人に「助産院てどんなとこですか?」と聞かれると

「ええと、分娩台がなくてタタミの部屋で出産するところです。産まれる直前に
お産婆さんたちがババッと大きなブルーシートを拡げてくれてそこでコロッと
産むんですよ。あ、トイレには天井から縄がぶら下がっていてそこでイキんだり
するんですがね」

というと、たいていの人はギョッとする。
ある人なんかは「あのー、そういうのが好きなんでしょうか?」と完全に変態扱い。
いえいえ、決して変態とか、ネタ作りとかではなく、真剣に選択した結果。

1人目を妊娠した時に、いろいろ病院を回って思ったのは、あの分娩室という
場所が、どうも「病院!」という威圧感があっておっかなかったというのが
正直なところ。今だかつて大病を煩ったこともなく、病院のお世話になることも
なかったので、金属の医療器具などが並んでいたりするだけで「手術だ!」と
それだけで恐怖。

うーむ、妊娠は病気じゃあないんだけどなあ・・と悩み、自宅で産むことも一瞬
考えたけれど、さすがに木造アパートでイタイのナンノと呻くのはどうかと考え、
「親戚のオバサン家」みたいな助産院という選択肢に落ち着く。

「全ては母と赤ちゃんの産まれるという自然に任せる」という徹底した
黒子の役をつとめてくれる助産婦さんの存在は、食生活から生活習慣まで、
妊娠期から出産の瞬間まで母に一任。実際、この猛暑の中、「最低常温」の
飲み物ライフと、夏場の靴下が物語る「体を冷やさない」対策がなされております。

ただ1つ挙げるならば、その「一任」にはもう1つの意味があり。
「どんなにお産の進行が遅かろうが、赤ちゃんが降りてこなかろうが、
母の頑張りに一任し、赤ちゃんを待つ」という意味と苦しみを、
1人目のお産で嫌というほど味わう。

丸1日かかった前回のお産では、病院であれば、「陣痛促進剤」というもので
もう少しお産を早められる医療行為がなされるのが普通であるが、医療行為が
許されない助産院という場所では、ひたすらくだんの「トイレの縄」にしがみついて
陣痛促進と言われる「お灸」を手足に据えられ、煙を汗と涙で粘ること粘ること。


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(ちなみにこの階段昇り降りも10往復ほど。言い出しっぺの助産婦さんを
突き落としたくなる衝動に)

中国人の友人にも「何故またそんな中国の農村地帯みたいなお産をするワケ?」
と不思議がられたお産でした。

そんなお産を経験してか、「次は『完全無痛分娩』に致します!」と豪語
していたニホンコンだったのだが、いざその「次」の段階になってみると、
前回原始的なお産を経験した身で、大病院の、そして最先端医療の、
更にこれでもか!というくらい整った環境というものにすんなり入って行ける
筈もなく。

悩んでいた時期に決定打となったのは報告がてら訪れた助産院でのこと。
スタッフ総出で「お帰りなさい〜」と出迎えてくれ、3人がかりで背中や足の
マッサージをしながら、正味1時間の検診をしてもらいながら話をする。
その情にホダされたというか、その優しさに落ちたというか、結果
「元の元サヤ」に収まる展開となりました。

今でも行けば最低40分から1時間のお喋りしながらの検診で、温灸を
してもらったり、時には入院部屋(といっても普通の6畳間)で寝かせて
もらったりと、本当に手厚くもてなしてくれる、素晴らしいところ。そして
何よりは、その後のニホンコン家の食生活の礎を築いてしまったくらい、
「美味しい和食のご飯」がまた食べられると思うと、今から楽しみでならない。


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あああ、どうかニホンコンなりで結構ですから、安産でありますように。
これだけ頑張って大変なお産だったら、生温いミネラルウォーターと靴下生活が
浮かばれないので、ビーサンでかき氷屋とアイスクリーム屋をハシゴする予定。

8月23日 日本/香港
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by nihongkong | 2010-08-23 12:25 | まいにち母さん | Trackback | Comments(0)


【暑中お見舞い申し上げます】

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(夏の風物詩、金魚。昔から大好きな被写体のひとつ)

暑中お見舞い申し上げます。
暑いのに靴下三昧。妊婦(臨月)、ニホンコンです。

助産院という特殊な場所でお産をするため、「体を冷やす」ことに
ついては異常なまでにNGが出ている現在。今でも毎日靴下、夜は
冬用のあったか靴下を履いて寝ております。
(なぜ助産院でお産なのか、はまた別の機会に話すとして)

ちなみに果物も「体を冷やす」からあまり良い顔をされず、妥協案として
「ソテーしてみたら如何ですか?桃とか美味しいですよ」とか言われる。
いや、そこまでするなら要らないってば、とか思う。


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巷はお盆真っただ中。
お盆が終われば一気に臨月も最終コーナーを周り、正産期と呼ばれる時期に
入ります(要するに、いつ生まれてもヨイ、という週数)。

何かやり忘れたことはなかろうか?
食べそびれたものはなかろうか?

そんな「最後の悪あがき」で日々慌てふためくニホンコン。
もう大人しくしとけってば、ともうひとりの自分が言うが、
「いやいや今しか出来ないって」と言う自分も居る。

人はそれを「欲張り」と言うんだろう。

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現在は専ら、追い込み読書中。
産後はしばらく活字なぞ読めないだろうと、先月くらいからせっせと
「読みそびれていた長編」に着手し、ガツガツと読み進めております。

村上春樹でセンチメンタルな気分に浸り、山崎豊子で社会に憤怒し、
三島由紀夫でよろめいて、佐藤優で官僚と政治にややおびえ、
現在は読んだんだか忘れたんだかの「ワイルド・スワン」で
近代中国の激動を追っています。

村上春樹と三島由紀夫では時にけだるくうっとりもしましたが、
他は殆どが男&組織での熾烈な争いモノばかり。
ただ、その中に出て来る女性の強さは尋常でなく、
そのタフな姿にはニホンコンも強烈なパンチを食らいました。

世が世なら、活動家にでもなっていそうなセレクション。

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(近くの川沿いの公園にてゴロンとしながら読書をするのがサイコウに幸せ。
写真は長編続きの合間に読んだ遠藤周作氏のエッセイ。面白かったです)

秒読みとなってきたニホンコンの妊婦ライフ。
最後の最後まで楽しみつくそうと、指折り楽しいことと、残りの日数を
数えていきたいと思います。

8月15日 日本/香港


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(花火。はしゃぎました)
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by nihongkong | 2010-08-15 00:40 | Trackback | Comments(0)


【もじもじごほん〜手作り誕生日プレゼント〜】

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(オイオイ、文字のご『ほ』んだってば!どんなひらがな?
慌てて修正液で消しましたが、このテの字体は無意識に間違える)

ニーハオ、ニホンコンです。
何をしていたかって?ええ、ここ数週間、絵書いて、ぬりえしてました。

題して、今年の娘の誕生日プレゼント「もじもじごほん」作りです。

昨年はアルジ作の「段ボールハウス」(2009年8月8日の記録をご覧下さい)
が誕生日プレゼントでしたが、今年は年明けから「何つくろうかー」と相談が
始まる。丁度4歳を目前にあいうえおに目覚めて来た頃だったので、
よい機会だワイと、もじの本を作ってあげました。

大変だったゆえ、娘だけに見せるには勿体なく、人に見せまくっている現在。

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いや、今年は頑張った。というか昨年何もしなさすぎたニホンコンゆえに
やたら頑張った感溢れる。昨年同様、口だけは出すくせに手出すつもりは
全くなく。アイデアだけ出し、あとは野となれ山となれ、とアルジの作業を
見守るつもりでした。

が、誕生日1ヶ月を切る頃にはコツコツ型のアルジもさすがに「ヤバイ、ヤバイ」
と漏らし始め、途中からは「父さんは〜夜なべ〜をして(絵進める)」&
「昼間の母は〜(色塗り&ちょっと絵書いてみる)」といった形の2交代の
シフト制に変更。

いやもう、あれですよ。「夫婦の共同作業はこのことを言うか」と。
結婚披露宴のケーキカットで「夫婦はじめての共同作業です」なんて
言われるけど、この作業をしながらだと「ケーキくらい自分ひとりで切ったるわ!」
と叫びたくなるくらい、相方あってようやく1つのことが成し得る作業でした。

今回はアルジが頑張り、ところどころに挟む家族のイラストが絶妙に似ている
のにかなり笑わせてもらい、娘は自分がところどころ登場することに非常に
ご満悦な模様。

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(「ち」のちいさく前ならえ/服もよくこんなのを着ております)


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(「は」のハート/どうせイラストならもうちっとボインにして欲しかった)


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(「へ」のヘルメット/娘、ほんとこんな感じです)

やれやれ、やっと「ん」(結局サーフィン、にした)まで終わったと思った時には
筆もノリに乗っている時期にさしかかっており、余頁で「すうじ」を入れることに。
作業は続くよどこまでも・・・


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人に見せると「これ売れんじゃないのか」とお世辞のひとつも言ってもらい、軽く
小鼻を膨らませて悪い気はしないのですが、いやいや、安っぽいコピーを拝借する
ならば、「この本、プライスレスですから」と。いえ、正しく言えば、これ以上
作業する気力がアリマセン。

お裁縫が得意な訳でもなく、料理やお菓子が得意な訳でもないニホンコン家に
とって、年1回の情熱的な打ち上げ花火のような贈り物でした。

完成品を眺めながら、親としても十分な出来だと自画自賛。
十分というのは、ウマイヘタではなく、「存分に愛情を込めることができた」と。

「いやー、これで思春期にグレたらひっぱたくなー、『この本で』!」
と、母ひとり恩着せがましいことを考えてみたりする。

8月5日 日本/香港


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(食い入るように見ています)
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by nihongkong | 2010-08-05 23:19 | Trackback | Comments(0)

    

香港在住時代の近況報告新聞「坂下香港」の日本版。03年から週1で綴ってもうすぐ10年。中華&子育て近況報告です。mail:kaorischina@gmail.com
by nihongkong
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