ニーハオ、ニホンコンです。
2009年、動いてばっかりおります。
体調不良ばかりで思うようにカラダも動かなかった昨年分と、
2歳半を越えたジュニアは、「歩ける喋れる食べられる」の基本3拍子が
なんとなく揃い、ぐぐっとラクちんになった、というのが大きな理由。
丁度確定申告も終わったし、還付金とやらも入ってきたことだし、
行ってきました念願の、そして夢のまた夢だった「富士屋ホテル」。
創業130年という長い長い歴史のある宿。一度の喫茶で恋に落ち、
「あのジョンとヨーコも泊まったんダヨ」と家族を口説き落として
今回の家族旅行が実現。
宿泊したのは重要文化財に指定されている館。
最近ではウェブサイトなどで宿などの評判が知れる訳で、少なからずの人が
ここを「カビくさい」と言ってご不満な滞在をされたらしい。が、百聞不如一見。
何のこっちゃない、古い建物の匂いというはこういうものではないかと。
むしろ創業130年に無臭を求めるのも、どだい無理な話な気がしてならん。
ニホンコンに言わせてみれば、かつて住んでいた北京の学生寮の匂いというか。
(その「北京」の「学生寮の匂い」が嫌だ、という気持ちにも大きくうなずける)
(階段もキシキシ言うところがまた何とも言えず、階段まで好きなホテルなぞ、
この先あるのだろうかと本気で思ったりもしたり)
(調度品も古くていい感じ。勿論ガタガタ言うしピタッと閉じなかったりするが)
(猫足バスタブ、実は深かった)
部屋は小さな洋室なのだけど、ここは我々一行のハートのド真ん中を
射抜くには、充分すぎて余り有るくらい充分な場所でした。
滞在中殆どをホテル内で過ごし、散策といってはいろんな階段を上ったり
下りたり、廊下を歩いたりソファーに腰掛けたりと、大したことはしていない。
あとは部屋で粘土をして遊んでいたりと、この上なく贅沢に過ごしてみた。
(ちなみに今どきの粘土は無臭で乾燥気味で人もテーブルも汚れない)
これまで旅のねぐらいえば「安かろう、悪かろう、眠れるだろう」と、
とにかく寝床があればいいやくらいに考えていましたが、こうして
古きよきをゆっくり知れる&贅沢&家族旅行という、ニホンコンが
かつて最も縁遠かったものばかりが集まり、得体のしれない
幸福感に包まれた週末でした。
3月19日 日本/香港
追伸:
とか言いながら毎度の如くはしゃいだ(恥)。