ニーハオ、ニホンコンです。
先日は「初詣」と銘打って、師匠の島尾伸三宅にお邪魔してきました。
写真教室を離れても事あるごとに連絡をしており、写真のことよりも
他の相談ばかりしているニホンコン。例えば以下のような:
ニ:「家でかきあつめたらかなりの種類/量の中国茶がありまして」
島:「〜茶は古くなればなるほど良くて、〜茶は風味と香りが落ちまして・・」
といった感じで、どんな質問にも答えてくれる、ストック豊富な知恵袋な方。
そんなやりとりの中で「遊びにいらして下さい」と誘ってくれたのだが、流石に
写真史に名を残す大先生の家にズカズカ乗り込むのも何だなあと思い恐縮。
まあ、結論から言えば「ズカズカ、しかも大勢で押し掛けた」なのですが。
我が家だけで独占してしまうのも勿体ないと思い、かつての写真塾の面々に
声を掛けた、ワラワラと集まり、結局総勢7名で乗り込む結果に。
久しぶりでもそうでなくても、初対面でも長く知っている人にも、全く変わらない
島尾さん。そしてこの日は奥様でもあり写真家である潮田さんが島尾さんの
故郷である奄美大島のご飯を沢山出してくれました。
奄美大島に住むという妖怪「ケンムン」の話から、かねてから1度食べてみたかった
奄美の「鶏飯(けいはん)」というスープご飯に舌鼓を打ち、もしかしたらここは
東京ではなく、外にガジュマルでもあるのではと思われるほどゆっくり、おだやかな
奄美時間が流れておりました。
(丸皿の中にあるのは鶏肉、パパイヤ漬け、炒り卵、しいたけ・・だったような)
(それらを入れてスープを入れて食べるのです、やさしいアジアお茶漬けでした)
ここに来るのは3年ぶり2度目という甲子園出場状態ですが、いつ来てもここの
ごった煮のような空間が気に入っており。「どうぞどこでも写真撮って結構デスヨ」
と優しくおっしゃってくれたのをいいことに、全員でそこらじゅうをウロウロ、
パチパチと写真を撮りまくり、時にその通路がモノでふさがれていたり、
量が多すぎてドコみていいんだか分からないまま皆でグルグルしておりました。
書斎、という名のコーナー、男の子オモチャが山ほど。ほんとに山ほどというのは
こういうことを指すんだろうと思われるほどだった。ジュニアにもシール
(香港土産)やらピカピカ光るボールペン(イタリア土産)やらなんだかんだと
オモチャが出て来た。行く前に「オモチャが沢山ある家だよ」と話した以上に
色々あった。
そのうち2名は写真作品を持参して見てもらったりしていたが、この時ばかりは
写真家の顔になって割と真剣に見てコメントをしていた。そういや自分は教室に
通っていながら、そしてそれから今までの1度も作品を見てもらったことはナイと
気づく。見せてダメだしされたくない弱虫根性もあるけれど、楽しく撮り続けてれば
それでオールライト、だと勝手に思っていることからこの日も手みやげ以外は
手ぶら。
次回は春先に氏御用達っぽい「うらぶれた喫茶店(薄汚れて汚くてマズイ店が好き、
と兼ねてから話しているので納得)」で落ち合う約束を取り付けて解散。
その日は春のような陽気で、一家で自転車コギコギ帰宅。
この楽しかった宴で写真の熱も欲も上がり、ニホンコンの初詣もようやく完了。
目下新しいカメラが欲しいのですが決められず、暇さえあれば大型量販店で
ひとり試し取りばかりしている日々です。
2月18日 日本/香港