ニーハオ、ニホンコンです。
週末の「コマチトリオ」でのライブ&切り絵&写真は大成功に終わりました。
楽しかった上に、ギャラリーカフェのオーナーがニホンコン写真を気に入って
くれ、展示はそのまま継続することになりました。みなさま相模大野に
お立ち寄りの際は是非寄ってください。素敵なところですよー。
昨日も昼から麦芽酒を美味しそうに飲む周囲を横目にジンジャーエール。
打ち上げに誘われても飲めない&7時には床に着くジュニアを優先して帰宅。
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ああ、飲めないとなると飲みたくなるのが人間。
殆どいい思い出なんかは無いのに、数年たつと苦い思いは風化するもので、
紹興酒を飲みに紹興に赴いた日々を楽しく回想してみたり。
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(ちなみに坂下日本/香港は日々の日記、という主旨よりも、誰とも
共有できなかった思い出をしたためることによって昇華する、という
意味合いが強く、過去の出来事もワシワシ書いております。
特に一人旅話が多いのですが、話の時代背景が小過去、中過去、
大過去と飛びますが、何卒宜しくお願いします)
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酒酒言うものの、ニホンコン下戸です。
だから、紹興酒を飲みに「紹興」などに言っても、別に楽しいワケじゃない。
ただ、土産話のネタにはなるじゃろ、と赴いてみました。
およそ1ヶ月の旅途中、紹興に1泊2日で立ち寄ってみました。
紹興は杭州という町からバスで2時間ほど、ちなみにこれが一番
安くて汚くてボロい。(電車は30分、なんだか最近出来たとか
噂のリニアモーターカーで行くと、なんと8分とか?がっくり)。
朝6時のバスに乗ったため、到着は朝8時。
真っ先に向かったのは、そう、有名な紹興酒が飲めるレストラン。
かつて紹興出身の魯迅が愛したという場所であるが、「阿Q正伝」すら
まともに読めていない身としては「ああ、ロジンね」くらいの感想しかない。
そこは朝の8時だっつーのに、紹興酒をかっくらう親父や観光客で
ごったがえす。異様な盛り上がりに押されてニホンコンも列にならぶ。
ここでの王道メニューはお椀になみなみと注がれる紹興酒1杯(80円程度)と
「荷香豆」と言う豆、また鼻にツンとくる臭い豆腐の「臭豆腐」がよいツマミ。
勿論その3点セットで頼んでみるのだが、もうその「なみなみっぷり」にびっくり。
しかも日本でよく見る半透明の茶色と違い、んもう醤油かと思うくらいの濃ゆい色。
席に着いて思った。「ワタシは紹興酒の紹興に来てみたかっただけで、
朝の8時からナミナミ紹興酒を飲みたかったワケではなかった」と。
空腹のニホンコンに朝から「酒とマメと臭豆腐」は、いささか夜メニューすぎる。
しかも、そのツマミは何人かでのシェア用、お喋りしながらツマむというスタイル。
レストランど真ん中にポツンとひとり、黙々と醤油、もとい紹興酒を眺めながら
(実際飲めてない)座る姿は、自分で思い出しても「あれはカワイソウだった」。
どんだけ横のテーブルにつまみを持って行って「ご一緒していいですか?」
と言いたかったことか。あの時ばかりは日中友好大使の看板を掲げるニホンコンも
赤ら顔で陽気にお喋りしている彼らに声を掛けられず、結果「上戸と下戸」の
文化の壁を越えられなかったり。
結局半分飲んでそこそこ酔い、朝8時半からフラフラになりながら店を出る。
さて、これから何しよう。もうやるべきことは終了し、明日の夕方まで全くもって
フリーである。
ひとり旅は、気楽さとテキトーが絶妙に入り交じり、それがまた楽しい。
ただ、ふとした瞬間にこの適当が非常に仇となるということが、この
紹興の滞在で判明した。
そうこうしているうちに雨が降って来る。切ない気持ちを盛り上げるために
「ここは遊園地にでも行ってみよう、町に1個くらいあるだろう」と、突飛も
ない計画を立ててみる。
しかしまあ、アレですわ。何をしてもダメな時はあるもので、こういう時は
何をしてもダメでした。この話はまた近いうちに。
7月24日 坂下日本/香港
「臭豆腐(チョウドウフ)」の屋台。個人的には臭い・味共に結構好きだけどな。
「よく見ると赤ちゃんの洋服、お尻のとこが割れてます。中国の赤ちゃんはオムツ
の代わりに股裂けズボンを履いており、そのままするスタイル。だから日本の
子供よりもオムツ離れが早いとか何とか言われている」