ニーハオ、ニホンコンです。
こちらに来て、3年。
3人の母になって、2年とすこし。
今ようやく、自分の周りの景色を眺めることができる現在。
今朝ほど、屋上で美しい朝焼けを見て泣けそうになりました。
と、同時にコーヒーを飲みながら朝焼けを見れること、そして
泣けそうになれる自分の現在に、これまた泣きそうになりました。
それは一言で言うなれば、「ほんのちょっぴりの余裕」というものか。
3人目をお腹に宿した時と、この場所での新生活が始まったのがほぼ
同時期だったこともあるのですが、そっから3年間はただただ大変でした。
たぶん、何がどう大変だったのかは、エピソードをあげればキリが
ないのですが、ただ純粋にさみしかったんじゃないかと思います。
ヒトゴトみたいなのですが、あまり記憶がないもので。
そして、現在。
こちらに居るからこそできる暮らしぶり、子育て、仕事なども
出てきて、3年前の引っ越しは「新しい扉」だったんだと、
ぼんやりと思えるようになってきました。
そして、嬉しいことにこちらでも遊びに来てくれるに友人が
親子ともにでき、かつての友人も遊びに来てくれたりする。
そういう日々の積み重ねが、こうして現在の自分の視界を
作り上げています。
よくヒトサマの結婚式のチャペルで聞く「スコヤカナートーキモ
ヤメルトーキモ」という、英語なまりの日本語で牧師さんが言うのは
「健やかな時も、病める時も」、まさにこれです。
空を見上げようと思えない日もあってよいかと。
だからこそ、見上げられる日のことを、ありがたく思えるのかと。
今朝は
5時に起き上がれたこと
お台所の片づけができたこと
コーヒーを淹れられたこと、
この間、こどもたちがぐっすりねていたこと
こんな小さなことですが、母は空を見上げようと思えるのです。
今まで、こんな些細なことですが、どれひとつとして叶いませんでした。
だからこそ、赤青黄の幾重にも重なる朝のエネルギーを見て
泣けそうな気持ちになれるのです。
現在の自分を支えてくれる家族や周り、そしてこうして心を
ブルブルさせてくれる大自然に、ただただ感謝。
11月16日 日本/香港
3人目が欲しいという方からたまに相談を受けます。
「3人って大変ですか?」と聞かれると、ウソは答えたくないので
「2歳まで記憶がありません」と正直に。