(我が家の贔屓。老舗「モンブラン」の「モンブラン」)
ニーハオ、ニホンコンです。
今日は手みやげな話。
ニホンコン家には、お誘い上手な友人ファミリーがおりまして。
数ヶ月に一度「ご飯食べにおいでよ!」と声を掛けてくれ、
毎度一家で押し掛けては美味しいご飯をごちそうになっているという
もう、それは名実ともに「ホストファミリー」なワケで。
で、こちらも食べるの大好きな彼らに感謝の意を込めて、スイーツを
持って行くのだが、いっつも直前まで悩み、その悩みっぷりは
さながら「夏休みの宿題提出前」の如し。
いつも日程が決まると「今回も来たな!」と気合いを入れるのだが、
ふんわりと「なんかないかな〜」と暮らしていて最後にバタバタと
追い込みを掛けながら都内のデパートや本を読んだりと慌てる。
毎回美味しいものを食べさせてくれるがゆえに、それに答えるべく
美味しいものを持って行きたいと思うのは人の常。そして前回をも
越えたいと思うのも人の常。
1ミリ1秒でも記録を伸ばしたいオリンピック選手の気分が
今なら痛いほど分かる。加えて「前作がライバル」と言っていた
秋本康とユーミンの対談に、今なら加わりたい気分。(彼らに謝れ)
悩む理由は、ひとえにその「選択肢が多すぎる」ことに他ならない。
ここ東京には美味しいスイーツが山ほどあり。山、というか
もう言うなれば見渡す限り美人だらけで誘惑だらけの街、みたいな。
ニホンコンの地元、静岡県の浜松では鉄板手みやげ「うなぎパイ」が
「手土産でござい!」と言わんばかりにそこらかしこに鎮座しており、
東京に帰る新幹線のホームでは9割が同じ紙袋状態。さんざ悩んでいる
現在において、このくらいシンプルは理想郷。
もう数も多すぎて周囲にヒアリングしても帰ってくる答えが十人十色。
かれこれ数回のスイーツ行脚を経て、分かったのはひとつ:
「美味しいとかじゃなくて『好み』の問題」だということ。
美人で例えるよりも分かりやすい「ラーメンは味噌か醤油か」みたいな
もんだろうか。
そうなると彼らの好みや大人子供の比率(ちなみに4:5)、これまでの
話題から嗜好の大枠を探り、ど真ん中はどこだろうと思いを巡らす。
それはもうありとあらゆる可能性を挙げ、日持ちや店の場所、果てまた
天気も考慮しながら最後の一品まで絞り込む。
ホント、そこまでしなくてもいいのにと思うくらい、そして他に
しなきゃいけないことを後回しにしすぎるくらい考えたり下見したり。
ただ、彼らへの感謝の気持ちといいながらも、どこかで「この滅多ない機会に
一度食べてみたかったスイーツを堂々と買おう」という下心も十二分に
あるのは否めず。自分もそのオヤツにありつけるということが、
かくもファイトを沸かせるものかと自分事ながら呆れている。
明日の手みやげ、一応目星はついたのだが、明日は生憎の雨。
朝イチに向かうデパートで初志貫徹すべきか、果てまた路線変更を
すべきか、夢の中でまた考えるとす。
12月2日 日本/香港