ニーハオ、ニホンコンです。
イカの塩辛を作りました。
自家製イカの塩辛との出会いは、嫁入り先の年末年始における「美味いもの」
三昧のひとつだったことがはじまり。その美味しさに魅せられたものの、なかなか
自分では着手できず、そのまま放置しておりました。
イカの塩辛てのは冬にとれる大きなスルメイカで作るものだというのを、
作ると決めてから知ったくらい、ド級の素人であるニホンコンですが、
イカの塩辛を十八番のレシピに持つ友人が「小ぶりのイカでもできますぞ」
と、一緒に作ってくれるとのことで、ありがたく作業させてもらうことに。
イカなんてさばく、というかあの分解作業が苦手ゆえ、あまり手を出さずに
いたものの、いや、もしかしたらニホンコン、イカ作業は結構イケるかも、と
本気で思ったりする。
何よりも「無心になれる」。
最近の調理作業のうち、無心感溢れて好きだったのは、「ごぼうのささがき」。
「イカをおろす作業」はそれを上回るくらい「無」になれると感動。
老後は般若心経や座禅を組むことよりも、イカをひたすらおろしていた
ほうが無の宇宙に身を置けるのではと真剣に思ったり。
その他のことに目がいかなくなるゆえ、子育て真っ盛りな女性には
ほとほと不向きな作業かとは思いますが、「今イカの皮を剥いているの
に夢中な母」の背中を見せるのもアリかもしれなせん。(うちは後日ひとりで
作業に没頭する母を心配してか、娘は椅子を持って覗きに来た)
ただ、やっぱりあのイカの解体中に中から出て来るあのプラスチック
みたいなやつとか(甲とか言うんですかね?)、ぎょろっとした目とか
クチバシとか、小さいくせに威力抜群の墨とかはやっぱりグロテスクで。
作業が宇宙とかいうよりか、こいつ(イカ)の体内が小宇宙だよ!と
驚いたり感心したり。。
作り方と手順は、威張って言えるほどマスターしておりませんゆえ、
割愛させて頂きますが、自分で作る塩辛てのは、やっぱり愛おしいもので。
炊きたての白飯にぶっかけて頂く塩辛は、やっぱり最高のご馳走であり、
米好きのニホンコンとしては、ああ米食のアジア人、そしてその中でも
日本人でよかったなあ、としみじみ思うのでありました。
(嗚呼、「白メシ+珍味」のウマさをありありと伝えられない稚拙な描写が
もどかしく、こんな時は東海林さだお氏のショージ君シリーズでも読んで
「ハグハグ」と熱々ご飯を書き込む姿を拝みたいものです)
ちなみに、今回レシピを教えてくれ、ご指導頂いたのは、同じESSE Webの
レポーターをしている「でんこ」さん。ニホンコンを読んで
「この人なら仲良くなれるかも」と声を掛けて頂いたのですが、
類は友を呼ぶのでしょうか。バイクとクラシックカーが大好きという
非常にマニアックな方でした(笑)。
当日はやや遠方よりわざわざ我が家にお越しいただいたのですが、
イカ以外にも大量の食料をこしらえてやってきて、「田舎の母が
かあさんの味をどっさり持って上京してきた」状態での宴でした。
非常感謝!
5月16日 日本/香港