ニーハオ、ニホンコンです。
まだまだ暑い日が続きます。
前回からぐっとホテルは変わり、快適なホテルライフのお話をば。
北京のホテルがハズれだったニホンコン親子。
慣れて来たのでそのままステイでも良かったのだけど、思い切ってホテルの
引っ越しをすることに。
たいそうモッタイナイ話ではあるけれど、旅なんざそう何度もあるわけではなく、
1泊くらいのの贅沢なら、いっそしておいて損はないかと。
というかニホンコン親子の場合、引っ越したほうがマトモな思い出が作れるだろう、
と判断。
泊まったのは気に入っているクラシックホテル「侶松園賓館」。
下町の胡同(路地)にたたずむ、四合院という昔作りの平屋をホテル。
以前貧乏ひとり旅で宿泊したことがあるのでいつか!と思っていた場所。
この「いつか」は「いつか普通の部屋に泊まりたい」の意。
前回は地下にある1泊500円のドミトリー。窓がない為、朝が来たのが分からず、
同室になった多国籍なルームメイト(3人部屋)に時間を聞いてノロノロ起きる日々。
外のおんぼろシャワーは「目をつぶって入れば超快適」という環境。まあ
払ってる宿代が宿代なだけに、「劣悪な環境」と叫ぶわけにもいかず。
いつかこの地上の部屋に泊まってやろう!と願ってやまなかったという話。
場所はタクシーの殆どの運転手が知らない通り。4年前の記憶をたよりに
ナビをしながら、最後は車が入れない為、重たい荷物とベビーカーに乗せた
娘と細々したカバン類をひとりで運ぶ。
しんどかったのはホテルの入り口まで。そこからは快適この上なく。
(あ、ここでいう「快適」は『何も起こらない』です)
ただ、楽しいと特筆すべき点が殆どないので、つらつらと写真でお届けします。
(古いホテルは天井が高いところが素敵)
(手前の中華なぼんぼりはいつか我が家に置きたい)
念願の部屋はやっぱり素敵。いささかやりすぎ感溢れんでもないが、中国に
来たんだからこのくらいの気分は味わいたいものだ。
(調度品もいちいち古めかしくて面白い)
(でも窓の外はやっぱり中国だったりするが、全体的に綺麗と汚いが共存しまくる
国なのでさして気にならない)
やはりここにも中国式は沢山あり、クーラーが付かないとスタッフを呼んだところ、
「リモコンを水平ににして、クーラーに向けて真っ直ぐに電波を飛ばさないと
着かないんだってば」と。その時はいたく感心して「すごいー!」とうなったけど、
やっぱ何かが違うような。
(ぐるりと囲まれた中庭はレストランになっていて、明るいうちから夕食を食べる。
北京は緯度が高いので、夏は夜20時くらいでもまだ明るい)
娘はこのホテルのことを「赤いおうち」と呼んでいて、今でも記憶に残っているよう
だけど、本人殆ど寝ていました。
中庭でご飯を食べながら、そのあまりの快適さに悔しさも倍増どころか100倍で
「なんだよー!最初からここに来てりゃよかった〜(涙)!!」と地団駄を踏む。
ホテルは寝るだけ、と考える人も多いかもしれません。
ただ、子連れとなるとホテルを拠点にして少し動いては帰るというパターンになるし
夜は早めに寝る娘と運命共同体となるため、どんなにエネルギーが余ってもホテルに
居ざるを得ない。
「やっぱりホテルは重要だわ」。
当たり前すぎるようなことを、渡航後のホテル引っ越し後に悟る。
8月21日 日本/香港
追伸:ちなみに、地下のドミトリーはそうは言っても「ものすごい楽しい」。
同室の多国籍軍でご飯を食べたり(中華は人数が居るに限る)、遊びに行ったり
と、思いがけない旅の展開が期待できる。
環境がよいところで静かに過ごすか、環境は劣るけれど予想外の旅の
可能性があるか。どちらも好きだけど、1人だったらまた地下に潜るかも。